歴史の劇に植物調査!?先生が屋外で行う授業を学ぶ!

7月17日、大学の教員を講師にさくら女子中学校に招き、教員研修が行われました。

開校当初は、キリマンジャロの会の日本人スタッフが提案して行っていた研修ですが、段々と、現地のスタッフたちで計画できるようになってきました。


今では、大学の先生に講師を依頼したり自分たちで内容を提案したりして研修を実施しており、そんな研修を1年に3回も行っているのです。


(※研修にかかる資金のサポートや、内容のアドバイスなど、キリマンジャロの会の日本人も関わっています。)


前回の研修では、さくら中学の先生や他の学校の先生が、実際に授業実演を行い、参加者の方々からかなり好評でした。


前回の研修の様子はこちらの記事をご覧ください。
さくら中学の授業に、他校が絶賛!(2021年の第一回目の研修)

さくら女子中学校が取り組む「生徒中心・対話型授業」について勉強することが研修の目的で、毎回テーマを決め、市内の中学校の先生も参加して一緒に学びを深めます。


生徒中心・対話型の授業についてはこちらの記事をご覧ください。
タンザニアの教育の実態!さくら女子中学校の取り組む「生徒中心型授業」とは!?  

以前の記事でも書いたのですが、さくら中学の先生によれば、タンザニアでは先生が教科書の内容を黒板に書き、それを生徒がノートに書き写す授業が多いのが現実です。


理由は様々ですが、

  • 観察や話し合いなどの大切さを先生が分かっていない

  • 準備に時間がかかるため避けてしまっている

  • 理科室がない、実験の道具や薬品がない

  • 教科書や資料集が学校に何冊かしかない

などが挙げられるそう。


もちろん、できることを考えて工夫をしている先生もいるようですが、多くの先生は黒板と教科書の図や写真を使った説明で終わってしまうことが多いようです。


今回の研修のテーマは「教室の外での授業」。


参加者を代表して「生物」と「歴史」の先生たちに、教室の中だけでは終わらない授業を考え、実践してもらいました。



①生物の授業実演


 生物の授業は、3年生と4年生のクラスで行われ、配られた学校のマップと資料を持って、グループで学校の中の植物を調べに行きました。


・4年生は、「どんな場所にどんな植物が生えているか」を調べ、「日の当たり具合」「温度や湿度との関係」「土の湿り具合」など、生えている植物と周りの環境との関係を考える学習。


・3年生は、学校に生えている植物を観察してまわり、「単子葉類」「双子葉類」を判別する学習。

みんな、とてもアクティブに調査に取り組んでおり、「時間がもっとあったらよかったのに〜!」と言う生徒もいたくらいです。



②歴史の授業実演


 歴史の授業は、4年生のクラスで行われ、「学習した内容をミニ寸劇にして、他の学年に発表する」という授業が行われました。


ミニ寸劇は、「昔のアフリカの人々の交流」というテーマで、これまでの学習を元に、自分たちで当時の様子についてを考え、想像を膨らませ、グループごとに短い物語を作って演じました。


「言葉を持たない時代のコミュニケーション」「物々交換をしていた時代の取引」など、歴史の場面を面白く紹介してくれました。

 さくら中学の先生の授業では、劇を勉強に取り入れることもよくあります。前の日は、生徒が休み時間や、放課後や休日を使って、小道具作りや台詞の練習など、とても楽しそうに準備をしているのです。


 しかし、多くの学校では、 授業が教科書の暗記中心の学習になってしまっているよう... 歴史の教科書を開いてみても、所々に地図が挿入されているだけで、ほとんどは文章による解説となっています。歴史が好きな生徒はいいですが、苦手な生徒にとってはつらそうです。

歴史の教科書

今回の研修では、教室の外で行う授業を先生たちが体験することができました。

  • 観察や寸劇の授業は、生徒にとって楽しい学びとなっていた。

  • 全ての生徒が活 動的に学習に参加していて、非常に効果的に見えた。

  • 今回のような授業は、 教室で得た知識と外での実生活とを結びつけると思う。

など、たくさんのポジティブな感想が出て、さくら女子中学校が目指す「生徒中心型の授業」の良さを存分に感じてもらえたようです!


「タンザニア中の子どもたちが、もっともっと楽しく分かりやすい授業を受けられるように」という思いで、さくら女子中学校と、キリマンジャロの会の取り組みはこれからも続きます!

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