2021年の国家試験 はじまる!【後編】

更新日:2時間前

この記事は「後編」となります。


以下の、「前編」の記事を先にお読みください。



さて、前回からの続きです。


学校で受ける授業の教科は2年生も4年生も同じですが、4年生の国家試験の科目には、物理、化学、生物の3教科の「技能試験(Practical Test)」というものが加わっています。

化学の模擬技能試験の風景

試験問題に沿って自分自身で考えて実験を行い、実験結果を回答します。


日本の学校ではなかなか無いタイプの試験ですよね?


この試験はタンザニアの多くの学校でありがちな、教師主導型の授業、暗記中心の詰め込み型の学習で乗り切れるものではなく、普段の授業でも実験を通じた学習内容の正しい理解が必要となります。


しかもタンザニアでは全国的に、女子生徒の理系科目の成績が男子生徒と比べてとても低い」ようなのです。


これが就職にも影響していると言われており、教育とジェンダーの課題の1つとして、問題視されているのです...


2016年10月にタンザニア政府から発表された、Tanzania Country Gender Profile(タンザニアのジェンダー分析)にも、以下のような説明がありました。

【原文】
   Each year there has been outstanding performance of female students in both Form IV and Form VI. However, male students performed better in science subjects than female students. Completion rate of females in the lower secondary education is lower than that of male indicates that more females are entering the labour force with lower qualifications than males.
(Tanzania Country Gender Profile p80より引用)

【和訳】
 例年、4年生(中学校卒業の学年)でも6年生(高校卒業の学年)でも、優秀な試験結果を収める女子生徒はいます。しかし、理系科目においては、女子よりも男子の方が成績が良いのです。中等教育における女子の修了率は男性よりも低く、これは男性よりも学歴資格の低い労働力に従事している女性が多いことを示しています。

そんな中、昨年のさくら中学の生徒(2020年の卒業生)は、約6割が高校の理系コースに進学できました。


以下に、タンザニア本土(ザンジバル自治区を除く)の全国データと、さくら中学のデータをグラフにして比べてみました。

※タンザニア全国のデータは、「EDUCATION SECTOR PERFORMANCE REPORT(ドラフト版)p36」より引用

さくら中学は、JICAのサポートのおかげで学習に必要な実験器具や薬品を揃えることができ、普段の授業でも、生徒が実験を通して学ぶことができています。

JICAのサポート=JICA草の根技術協力事業「女性リーダー育成のための理数科目強化と全人教育のモデル校開設プロジェクト20162021)」

さらに先生たちは理科の授業にもディスカッションや演劇を取り入れて生徒が能動的に学べるよう工夫をしたり、土曜日も補講で生徒と一緒に実験の練習をしたりと、熱意を持って仕事に取り組んでいます。


生徒の努力はもちろんですが、多くのみなさんの協力があったから成し遂げられた成果だと思います。

さくら中学のような生徒中心・対話型の授業実験を通じた学習を通して、女子でも理系科目が得意になることを、生徒たちが証明してくれましたね!


さあ、今年の4年生たちも今、そんな国家試験の真っ只中です!


がんばれ4年生!!!!


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