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5日間のボランティアが無事終了!在タンザニア日本大使館の研修生による活動報告

  • 執筆者の写真: 現地日本人スタッフ:登尾紗衣
    現地日本人スタッフ:登尾紗衣
  • 13 時間前
  • 読了時間: 7分

5月18〜22日にかけて、さくら女子中学校でボランティア活動をしてくださった、外務省専門職スワヒリ語研修員神芙美代(じん ふみよ)さん!


★神さんを紹介しているブログはこちらから


ボランティア最終日に、5日間を振り返ったレポートを書いていただいたので、さっそくご紹介していきます!!



現在ダルエスサラームにてスワヒリ語の研修を行なっている、在タンザニア日本大使館研修員の神芙美代です。1週間さくら女子中学校にてボランティアをさせていただきました。


タンザニアに来てからまもなく約2年が経とうとする中、念願のさくら中学校訪問が実現することにとてもワクワクしていました。


というのもこのさくら女子中学校は、外務省の草の根無償資金、JICAの草の根技協そして民間からの寄付によって運営されている全寮制の女子中学校。日本とタンザニアの架け橋となる人材育成が期待され、女性のリーダーシップを育むことを目指しているのです。


そして生徒の多くが理数系ということで、好きな科目は生物や化学と答える割合は全校生徒のなんと約7割を超えるほど!理系科目は赤点ギリギリだった自身の学生時代を思い出し、早朝から就寝時間まで熱心に勉強を続ける彼女らをみてただ感服するばかりでした。。。


初日の朝礼でのラジオ体操にはじまり(毎日やっているのだそう!)、生徒たちが「こんにちは」、「またね〜」と挨拶&ハグしてくれることがとても新鮮で、嬉しかったです。


火曜日と木曜日には、こちらの学校に駐在されている登尾さんが担当する日本語授業に参加させていただきました。日本語の歌を楽しそうに歌い、意欲的に吸収しようとする生徒たち。純粋に外国語を学ぶ楽しさそのものを見せてくれたような気がします。日本文化理解の裾野を広げる重要性とその可能性を感じさせられた瞬間でした。


★メルー山山嶺ののどかなバンガタ村。ここのケーキが絶品でした!


そして週の半ばには、ありがたいことに特別授業という形で時間を設けていただきました。私が大学時代にサークル活動でやっていた英語パーラメンタリーディベートを、スワヒリ語バージョンかつタンザニア社会にまつわるテーマで生徒たちと行なってみました。賛成チームと反対チームに分かれ、お題を出されてから15分間の準備の後にそれぞれの主張をスピーチし、議論に挑みます。


テーマは以下のとおり。(THW: This house would)

1.⁠ ⁠THW introduce all education in Kiswahili

Selikali ya Tanzania inaanzisha mfumo wote wa elimu kwa Kiswahili (mpaka chuo kikuu)

タンザニアは大学までの全ての教育制度をスワヒリ語で行うことを導入する

(現状では、小学校まではスワヒリ語での教育、中学校からは全て英語で授業が行われます。)


2.⁠ ⁠THW abolish single-sex education

Serikali ya Tanzania inaondosha shule ya jinsia moja

タンザニアは男女別の教育を廃止する

(現状では高校レベルまでの学校のなかには男子校、女子校が存在。)


地域言語としてのスワヒリ語普及を牽引するタンザニア。他方で、日本よりもはるかに英語運用能力が社会的ステータスとして見られる傾向が高く、英語教育への投資の重要性が広く認識されています。しかし、中学校からいきなりはじまる英語での教育に適応できる生徒の多くは、私立の小学校で早期英語教育を受けており、親の経済力が英語能力のみならず中学の時点でその先の学力の伸びを大きく左右するという実情があります。そうした現状を盛り込んだのが1つ目のお題です。


また、2つ目のテーマに関しては、私自身が女子大出身なこともあり、男女別の教育がタンザニア社会においてどのようなアドバンテージ、あるいは課題をもたらしているか、という点を女子中学校の生徒たち自身がどのように捉えているかという個人的な関心に基づいて設定してみました。 


水曜日は3年生、木曜日は1年生を対象に、学年別で授業を行いました。



双方ともに非常にディベータブルなテーマで少し難しいかなと思いましたが、1年生3年生ともに想像以上に白熱した議論を繰り広げてくれました。ディベートのスピーチ途中に「異議あり」と手を挙げて、積極的に相手方の主張の穴をつき疑問を呈する様子がみられ、皆臆することなく発言します。


正直、生徒たちの速度の速いスワヒリ語でのディベートをジャッジすることは容易ではありませんでしたが、彼女たちの言葉を一言一句聞き逃したくないという思いから、録音した音源を何度も聴きリフレクションシートを作成しました。



生徒自身の実体験に基づく主張を聞くことができたのは、私にとって大きな収穫です。3年生を対象に行った授業では、例えば、男女別の教育のおかげで理数系の科目を女子生徒が学びやすい、また、男女共学の学校では男女関係や不本意な性交渉によって退学者が出やすい、HIV等性感染症のリスクが高まるなど。共学、男女別のどちらの方がジェンダーステレオタイプが助長されやすいか、といった本質に迫る議論が展開され、かなり興味深い内容でした。


また、高等教育までスワヒリ語で行うことによって、ドロップアウトしてしまう生徒が減るという利点に加え、世代間のコミュニケーションが円滑になる、学術的な内容を広く国民に発信しやすい、など社会的なインパクトまでを見据えた主張が出てきました。他方で、観光資源を活かしたタンザニアの発展には英語教育による人材育成が欠かせない、といった現実的な側面を分析する姿もありました。


★バチバチにやり合ってくれた3年生


1年生のクラスでは、説明の時間を増やした分、2つ目の「タンザニアは男女別の教育を廃止するべきか否か」というお題のみ扱いました。なんと3年生のディベートでは出なかった視点が!女子生徒の生理について学校現場で起こりうる問題を細やかな描写を交え、女子生徒が安心して快適に過ごせる環境がいかに大切かという議論が白熱し、大いに盛り上がりました。


★みんなで協力する姿が印象的だった1年生


日本から遠く離れたタンザニアにおいて日本語の普及、日本文化の発信をしていく意義、また人的交流という視点での日タンザニア関係を自分なりに深く思考するというのがさくら女子中学校訪問の目的でした。そして、少し真面目な観点になりますが、「若者・女性に焦点を当てた人材育成、人的交流」は昨年開催されたTICAD9において確認された主要なポイントの一つです。


今回、さくら女子中学校で日本語クラスを見学させていただき、社会課題に対する考えを彼女たちの言葉で聞くことが出来ました。まさに知日派の女性リーダーを育てる過程の一端を垣間見、日タンザニア間の人的交流が一層進展していく希望を感じました。一方で、支援を継続させ、またさくら女子中学校(高等部)を卒業し高度な理数系の専門知識を身につけた将来の彼女らに対して、日本としてどのような機会を提供し、共に成長し合う関係を構築できるか。これは政策レベルのみならず、日本社会のあり方をも考えさせられるテーマだと思います。

今後東アフリカ外交の専門家として業務にあたる上で、大切な視点を得ることが出来たと感じています。



そんな貴重な時間にしてくれた、出会った生徒、先生・スタッフの皆さん、そして色々と調整してくださった登尾さんには感謝しかありません。本当にありがとうございました。

いつかさくら中学校の卒業式に行ける機会があれば良いなと思います。彼女たちの歌う森山直太朗さんの「さくら」を聴いただけで涙が止まらなかったので、卒業式はきっと大号泣してしまうと思いますが。。。笑



みんなの夢、叶うと良いな。 Asanteni sana. Tutaonana tena.



神さんのボランティア期間中、堪能なスワヒリ語を活かし、生徒・先生・スタッフさん達と積極的にお話をしてくださる姿がとても印象的でした。


2日連続で実施したディベートの特別授業の後には、録音した音声を何度も聞き返してリフレクションシートを作成してくださり、なんとホテルに帰ってからの時間も、さくらでのボランティア活動のための作業時間に充ててくださっていました!


大使館のお仕事でも、そしてプライベートでも、またさくらに戻ってきたい!と言ってくださっている神さん。


再会できる日が、今からとても楽しみです!


Asante sana & Tutaonana tena🌸


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