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校長先生念願!?ガス導入に向けて、日本のガス機器会社・カグラさんが現地調査

  • 執筆者の写真: 現地日本人スタッフ:登尾紗衣
    現地日本人スタッフ:登尾紗衣
  • 6 日前
  • 読了時間: 3分

5月26日(月)と27日(火)の2日間にわたって、日本のガス機器会社・カグラベーパーテック株式会社さん(以下カグラさん)ご一行がさくら女子中学校を訪問されました。


★カグラさんご一行と記念撮影


訪問の目的は、さくらにガスを導入するにあたっての現地調査です。


さくら女子中学校では、これまでずっと、給食調理の際に薪を燃料として使用してきました。


★薪割りをするスタッフさん


全国的に見ても、国内の約90%の世帯が調理の際に薪か木炭を使用していると言われているタンザニア。


それらの燃料を使用することで、家庭内の大気汚染(それが原因の健康被害も出ているのだとか)や森林破壊が引き起こされたり、調理や準備に膨大な時間がかかることでその他の経済活動に悪影響が出たりと、さまざまな問題につながっているのだそうです。


そこでタンザニアのサミア大統領が打ち出したのが、「クリーンクッキング」の推進。


2024年から2034年までの10年間で、国内人口の80%がLPガスや電気などのクリーンなエネルギーを調理に使用できるようになることを目指す政策です。


一方でカグラさんは、ガスへのエネルギー転換が進んでいる東アフリカを新たなターゲット市場とし、同社のベーパーライザー(LPガスを気化させる蒸発器)の普及に取り組んでいらっしゃるのだそう。


JICAが主導する普及実証事業の一環として、「タンザニア国内の公共施設で使用燃料を薪からLPガスに転換したらどのような影響が出るか」という実証実験をカグラさんが行うことになり、その実施場所のひとつにさくらを選んでいただいたというのが、今回のガス導入の背景です。


2日連続でさくらを訪問されたカグラさんご一行は、薪使用時のPM2.5排出量を計測されたり、ガス機材の設置場所を決定するために調理室周辺を測量されたりと、さまざまな調査を実施されました。


★実際に薪が使用されている様子を見学されるカグラさんご一行


休み時間に教室の外に出ていた生徒たちが、カグラさんご一行とお話しさせていただく場面もありました。


★「ガスが導入されたら嬉しい!」と話す生徒(左)と、カグラさんの測定機器に興味津々の生徒たち(右)


機材の搬送に時間がかかることと、薪使用時のデータ採集が必要なことから、さくら女子中学校に実際にガスが導入されるのは、今年の9月になる見込み。


ガスが導入されたら、調理スタッフさんたちの薪割りの負担が軽減されたり、お湯が安定して提供されるようになってシャワータイムが快適になったりと、いい変化がたくさんありそうな予感です!


そして、誰よりもガスの導入を楽しみにしているのがトーマス校長先生。


サイエンス教育に力を入れているさくら女子中学校の使用燃料が薪であることが、ずっと気掛かりだったのだそうです。


ガスが導入されるのが、今からとても楽しみです!


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