タンザニアの試験の点数のつけ方

この記事では、タンザニアの中学校における成績のつけ方や、合格/不合格の決まり方についてご説明します。

以前、

さくら女子中学校が国家試験で全員合格!

さくら女子中学校、州統一模試で1位!

というブログ記事を紹介しました。



実はこの「1位」というのは、平均点や偏差値を比べて決まる順位ではありません。

今日は、タンザニアの中学校における成績のつけ方や、合格/不合格の決まり方をご紹介したいと思います。

日本とはだいぶの点数のつけ方が違うので混乱してしまかもしれませんが、1つずつゆっくり説明していますね。

まず、タンザニアの中学校の試験は、基本的にどの教科もすべて100点満点で実施されます。これは日本の学校と同じですね。

しかし、ここからはちょっと日本と違います。

下の表のように、各教科ごと点数によって次のようにポイントがつきます。

例えば、数学の点数が70点だったら、65〜74点の間なので、「数学:2ポイント」と成績がつくわけです。


試験の結果が良い方がポイントが低い」というのは、日本人の感覚だと少し不思議な話ですよね?(笑)


そして、受けた科目のうち、良かったもの7科目の合計ポイントによって、Div(ディビジョン)という評価が決まります。

ちょっとややこしいので、架空の生徒であるSakuraさんの成績を例に挙げてみますね。


以下がSakuraさんの点数とポイントです。

  • 国語:55点→3ポイント

  • 数学:70点→2ポイント

  • 英語:66点→2ポイント

  • 公民:76点→1ポイント

  • 歴史:33点→4ポイント

  • 地学:95点→1ポイント

  • 物理:20点→5ポイント

  • 化学:59点→3ポイント

  • 生物:69点→2ポイント

必要なのは7科目ですが、Sakuraさんは9科目の試験を受けたので、点数の悪かった「歴史」と「物理」の2科目は使わずに計算します。


 国語:3ポイント

+数学:2ポイント

+英語:2ポイント

+公民:1ポイント

+地学:1ポイント

+化学:3ポイント

+生物:2ポイント =合計:14ポイント


すると合計点は、14ポイントとなりますよね。


先程の表と照らし合わせると、合計ポイントが18〜21の間なので、SakuraさんはDiv.Ⅱ(ディビジョン2)と評価されるわけです。


日本の学校の試験の点数は、主に「合計点」を見ることが多いですが、タンザニアでは、教科ごとのABCDと、総合のDiv.が試験結果になります。(学校ごとの順位もこのDivの割合で決まります。)

そして、このDivの評価によって進学できる学校や、学ぶ教科の選択肢が変わってきます。


つまり、希望した学校、コースに進学先できる可能性が高くなるというわけです。

ちなみに、Div.1〜Div.4までは合格!


しかし、ここでDiv.0を取ってしまうと「不合格」となってしまいます。


つまり、中学4年生の試験で落第してしまうと、中学の卒業資格は得られません。


下の表を見てもらうとわかるように、公立の中学校では、ここで落第してしまい、進学を諦めなければならない生徒も少なくありません。


日本以上に学歴が就職に大きく影響するタンザニアでは、とても大変なことです。

1、とある公立中学校の4年生の結果(例)

2、さくら女子中学校の2年生の結果(2019年度)

3、さくら女子中学校の4年生の結果(2021年度)

上の表を見てもらえればわかるように、以前ブログ記事で紹介した、「さくら女子中学校が国家試験で全員合格!」「さくら女子中学校、州統一模試で1位!」というのが、いかに快挙だったのか、そして、タンザニアの国家試験の厳しさがわかっていただけたでしょうか。

こうして結果を出すことを通して、さくら女子中学校の特色である、タンザニア国内では先進的な学習方法「生徒中心・対話型授業」が多くの学校で取り入れられ、将来、タンザニア全国の学校の教育がより良くなることを、私たちは目指しています。



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